ラルロッザの学園都市 SS23
ギャグ編ショートストーリー SS23 パパが来る
必死に膝の上に乗った少女を押し戻そうとしながら、生徒会長のドラゴン、センシエスタ・ノートランドは悲鳴を上げた。
「何をしてる!? てめーら! 良心があるなら俺を助けろ!」
脇には、うつ伏せの溺死体のようになり、その彼女の夏妖精、アルヴァロッタ・アークシーが倒れている。ピクリとも動かず、制服は乱れきり、妙に体中がしっとりしている。
「パパさま!」
にこにこと笑いながら、センの膝に乗った少女、彼の娘(非認知:第十六話参照)である伝説の魔獣、リンフロンが、ぎゅぅぅ~、とその体を抱きしめた。
ボキボキボキボキという音がして、鶏を絞め殺したような悲鳴をドラゴンが上げる。
「やめぎゃぁ! 父は! 父はそれ以上締められると死ぬっふぅ!」
「んっふっふパパさま~」
幸せそうに笑いながらリンフロンがほおずりするたびに、ボキ、ボキ、と何かあばら骨が砕け散っていくような変な音が響く。
抱きついているマンドルゴラの子供は、ここ数週間で五歳程の外見に成長していた。
ぼんやりとした視線に、もちもちした肌が妙に熱っぽい。
完全に熱でほてっている。風邪をひいているらしい。
「んふふパパさま……」
怪しく笑いながら、小さな少女が痙攣しているセンの体をよじ登り、そしてぶっちゅううと父の口に自分の口を重ねた。
少し離れた場所でロノート(魔界の人生ゲームのようなものです。駒が動きます)をしていた生徒会員が、びったんびったんと尻尾でソファーを叩いているセンを、煩わしそうに一瞥した。
「うるさいよ! 今いいところなんだから静かにしてよ!」
ルーレットを回そうとしていた小さな吸血鬼、フィルレイン・ラインシュタインが声を上げる。
父娘の、チュッチュチュッチュと続いているディープキスをパシャリとカメラに収め、その隣に座っていた車椅子の人魚、アイカ・マロンが右手を上げた。
「あ、ちょっとわたくしお助けユニットを使います」
「え~……」
「まだ権利が一回残っていたはずですわ。フィルちゃん、観念なさい」
あからさまに嫌そうな顔をした友人を押しのけ、アイカは手に持っていたサイコロを転がした。各面に何か紋様のようなものが彫ってある。
雷のようなマークでサイコロが停止し、人魚はパチンと指を鳴らした。
「やりましたわ! フィルちゃんの駒に3500のダイレクトアタックです!」
次の瞬間、ゲーム盤のマス目に乗っていたチェスのような駒の一つに、どういう原理になっているのか、盤上二十センチほどの地点から、青白い雷が突き刺さった。
その駒が後ろにひきつれていた青く小さい駒が五つほど、黒焦げになって崩れ落ちる。
「あぁ~……また生徒会長さんが死んじゃった……」
「ふははは! やりましたわ! 殺してやりましたわ! これでフィルちゃんはもう一周しないと、得点でわたくしを超えることはありませんわよ!」
「くぅぅ~……ここまで育てた生徒会長さんを……」
「センが焼き殺されるの何度目だ?」
自分のルーレットを回しながら、牛角の少年、ゼマルディが口を開く。彼の彼女である白ドラゴンのルイシエンタ・ノートランドは目が見えないので、二人で一つの駒を操作している形だ。
「かれこれににさまは、このゲーム上でもう五十人は死んでおります。仕方ありません。攻撃を受ければ真っ先に犠牲になるのは弱い子供からです。その点シビアですから。このゲーム」
「それはいいんですけど、何でみんな、生まれた男の子にセン様の名前を付けるんですか……?」
観戦していた幽霊、サラサ・メルが控えめに突っ込む。
「もぉ~、また子づくりしなきゃいけないよ」
「安心しろフィル。ヘルプを使う。八千万ディーラーに払って、俺のノートランドをフィルに里子に出す。五ターンくらい育てるんだ。そしたら増える」
彼女を膝に乗せていた怪鳥族の大男、クヌギ・トランスが自分の駒がひきつれていた青いチビユニットを一つつまんで、フィルの駒に刺した。
「ちょっ! きぃぃ! 何をしているんですの!?」
「わーい。二十五人目の生徒会長さんだよ!」
「結託しないでくださいまし! いくら殺してもキリがありませんわ!」
「トランス、お前さっきからセンを生産しすぎだぞ。何匹子供作れば気が済むんだ」
「とりあえずこれで、現在保有しているノートランドは十四匹だな」
そう言って、クヌギが自分の駒を何個か進めた。
『男の子が一人生まれる』
のマスに止まり、ポンッと音がして彼の駒の後ろに、蜘蛛の子のように青いチビユニットが連なっている中、もうひとつ追加される。
それを覗きこんで、サラサが言った。
「うわぁ……人生ゲームでここまで子供つくった人って見たことないんですけど……」
「まだまだだ。待っていろフィル。もう一回二十匹くらいノートランドをつくったら、闇市で全部売り飛ばす。その金を俺とお前で分ければ、ワンツーフィニッシュだ」
「わーい」
「わーいじゃありませんわ! いい加減になさいまし! トランスさん、明らかにあなた、目押ししてるでしょう!」
「別に目押しはだめだとルールはないだろう。これはそういうゲームだ」
「ほのぼの人生シュミレーションが、いかにして子供つくって売るかと、それをどうやって阻止するかの人身売買ゲームになってるじゃないですか!?」
「早めに気づいて容赦なく子供を殺しにかかってるお前も中々だぞ」
「そうしないと勝てないからですわ! もうこうなったらマルディ、わたくしたちは女の子を量産しますわよ! アークシーとでも名前をつけて!」
ヒートアップしている人魚を尻目に、牛男は淡々とルーレットをまわした。彼の周りには、うず高くチップ(金)が積み上がっている。そのくせゼマルディの駒は定職にもつかず、結婚もせず、特にイベントもなく、子供も一人もいない状況を開始当初からキープしていた。
「お前らほんと面白い人生送ってるよな……いいよ俺はこのままで」
淡々と呟き、彼はまた『五百万拾う』のマスにコマを進めた。
「面白みのない男ですわね!」
「黙りなさい人魚。男は黙ってひたすら家にお金を運んでくるくらいがちょうどいいんです。そう、働き蜂のように」
「何言ってるんですの!?」
ルイに激しく突っ込んでから、アイカはため息をついて頭を押さえた。
「だめですわ……このゲーム全然楽しくない……」
「見てる分には最高なんですけどね」
サラサがそう言って、動かなくなった本物のセンの方を一瞥した。
「で、そろそろ助けてあげなくていいんですか? 何とかしないと、私達にも余波がきそうです」
「めんどくさいな……育児もまともにできないのかお前たち夫婦は」
ブツブツ言いながらゼマルディが立ち上がり、そしてセンにしがみついているリンの首根っこを掴んだ。そしてぶらん、とそのまま持ち上げ、覗きこむ。
「あーダメだこりゃ。完全にイッちまってる。解熱剤飲ませたんだけどなー……」
「保険証がありませんし、説明が面倒なので、できることなら病院は避けたいんですけれども」
頬に指を当て、アイカが言う。
しかしゼマルディは、頭から湯気を立てているリンフロンの脳天に、水差しからじょぼじょぼと水をかけながら答えた。体に瞬く間に水分が吸収されていっているが、ぼんやりとした目は変わらない。
「だめだな……しゃあねえ。じっとしてもいられないみたいだし、俺病院に連れてくよ。妹ってことにする」
「やーだのー。パパさまとだっこだっこするのー」
首を振りながらリンフロンが何か言っている。
「何故もっと早く止めてくれなかった……」
そこで復活したのか、センが青白い顔をしてプルプル震えながら口を開いた。
「お前、薬飲ませたから一時間くらい寝かせてろって言っただけだろ。それだけのことがなぜできない……?」
三白眼のような目で見られ、しかしセンは頭を抑えてムクリと起き上がり、答えた。
「ママさまが開始十分で絞め落とされたんだぞ……三十分耐えた俺を讃えてくれてもいいじゃないか……」
「お前たち二人合わせて、四十分しか俺に育児休暇を作れないのかよ! 父親と母親だろ!」
「うるせー! 二十分が何だ!? たかが二十分じゃねーか! 六十分も四十分も似たようなもんじゃねーか!」
「育児放棄をした夫婦にとやかく言われたくないな!」
「放棄なんてしてねえーよ! 独り立ちさせようとしただけだよ!」
「ぱ~ぱさまー」
ほんわりとリンフロンが言って、ぶら下がりながらセンにぷらぷらと手を伸ばす。
そこでアイカがため息をついて言った。
「だからって真夜中半に、この極寒の季節、外に放り出すことはないでしょう。あなたたちの責任なんですよこれ。ドメスティックバイオレンスじゃないですか」
「昨日俺が拾わなかったらどうなってたか。ザインフローが地味に滅亡の危機だったんだぞ!」
ゼマルディが珍しくキレている。
センは大きく息をついてからそれに応えた。
「地味に滅亡とか言うな。それに俺たちはちゃんと探してたんだぞ。出てったのはリンだ。こいつがいつまでたっても母乳離れしないから悪いんだ!」
「百万人の命が助かるならおっぱいくらいいくらでもくれてやれよ!」
「俺はアークシーを説得したさ!」
高校生とは思えない会話を繰り広げている男たちを興味なさげに一瞥し、フィルはルーレットを回した。
そして駒をすすめがてら口を開く。
「いいからもう、お病院連れて行こうよ……ゲームができない」
至ってまともな彼女の一言に、しばらくの間シーンと生徒会室が静まり返った。
しばらくしてクヌギが、うむ、と頷いて立ち上がる。
「そうだぞ何をグズグズしているバカ共」
「てめーさっきまで俺の名前つけて虐殺ゲームしてなかった!?」
突っ込んだセンを無視し、彼はのっしのっしとゼマルディに近づくと、あきれたように腕組みをしてリンを見下ろした。
「俺特製の解熱剤(フィルの血液製剤入り)も効かないようだし、とりあえずクラウン。そのまま捕獲していろ。うちのホストを呼ぶ」
「何で早くそれをやってくれなかった……?」
ピ、ピ、と携帯電話のボタンを押したクヌギに、またセンが突っ込む。
そこでひくっ、とうつ伏せに倒れていたロッタが痙攣し、うすぼんやりとした目を開けた。
「…………あれ……あたし生きてる…………」
「無事だったかアークシー……」
「ノートランド……あたしまた汚されちゃったよ……」
しくしくと泣きながら、彼女はプルプルしつつ上半身を起こした。一生懸命ブラジャーをつけようとしている。
その肩を叩いて、センが重苦しく言う。
「忘れろ。そしてあきらめろ」
「おいバカ夫婦。とりあえずリンフロンを下に運ぶぞ。生きてるなら、お前たちも一応ついてこい」
「何で早くそれをやってくれなかったの……?」
彼氏と全く同じリアクションを取ったロッタを無視し、やれやれと言った具合で生徒会員全員が立ち上がる。
ゼマルディは息をつき、リンにしがみつかれないように、器用に彼女を抱えると、大股にエレベーターの方に足を踏み出した。
「うー、お注射嫌なの。ゲームするの。買って来てほしいの。あとジュースを飲むの。ケーキも食べうの。とっとと買ってきてほしいの!」
ザインフロー中央病院に特設された小児病室内、そのベッドの上で、点滴台を掴んでガタンガタンと言わせながら、横になったリンが喚いている。
頭を抑えてゼマルディが息をついた。その隣では、半笑いの白衣を着た医者が、注射器を手に持ったまま手を出しあぐねている。
「痛くないからね。一瞬で済むから」
壮年の医者にそう言われても、リンはブンブンと首を振った。
「やぁ~の~」
「でもこれをお注射しないと、お病気はよくならないんだよ?」
「別によくならなくてもいいーのー」
「我がまま全開だな……」
ボソリと呟いたゼマルディの脇で、椅子に座ってシャリシャリとリンゴをむきながら、割烹着を着たロッタが、クマの浮いた目を彼に向けた。
「やっと来たわね……交替よ……栄養剤は冷蔵庫に入ってるわ……あと、リンゴむいといたから食べなさい……」
「わずかの間に老けたなお前……」
生徒会員が交代でリンの付き添いにあたっているらしい。
「ええと……お母様(?) 相当嫌がっていますが、どうしましょうか……」
医者がロッタの方を向いて、戸惑いがちに言う。
ロッタはジト目でリンを睨んで、低い声を発した。
「…………我がまま言うと、もうおっぱいあげないわよ…………ゲーム機も没収するわ…………」
その言葉に反応し、リンが医者から奪った注射器の針を、親指でぐしゃりと折り曲げながら停止した。
母親(仮)がものすごい顔をしているのを見て、だんだんと目に涙が盛り上がっていく。
「……だって……お゛注射痛いんだもん゛……」
「あなたは痛いかもしれないけど、ママは痛くも痒くもないの。四の五を言わずに観念なさい」
「ママさま怒らないでぇ゛…怖いよぉ゛お……」
「怒ってないわ。ちょっといろいろな限界が近いだけよ。先生、構うことはありません。ヤッてください。あと鎮静剤の追加をお願いします」
「や~ぁだーぁぁ!」
ガシャンと注射器を床にたたきつけてからブンブンと首を振るリンを見て、医者がロッタと視線を往復させる。
「落ちつけママさま。どういう教育してんだお前……」
「ダメよマルディ。甘い顔をするとつけ上がるわ」
「おじしゃんだずけてぇ゛ぇ」
看護婦に押さえつけられながら、ろれつが回っていないリンがゼマルディに助けを求める。
牛男は、しばらくもがくリンをボーッと見ていた。
フィルほど力の制御がなっていないわけではないらしく、最近リンはめっきり周囲に超音波攻撃をすることはなくなったが。
大きくなるにつれて、知能の高さに相まって我がまま度が増してきている。
「リン、ほら。おじさん、家の人から新商品もらってきたんだぞ」
そこで彼はカバンをあさり、なにやら女児向けデザインの箱に入った、女の子の人形を取り出した。
クラウンカンパニー、呪殺用ままごとドールSと書いてある(第八話参照)
それを見た途端、ピタリとリンが泣きやんだ。
そして看護婦をものすごい力で押しのけようとしつつ、手を伸ばす。
二人、三人と小さな女の子を押さえるために看護婦が追加されていき、ついには六人もの看護婦を軽々と押し戻しながら、マンドルゴラの子は言った。
「わー。新しいのー」
「お注射我慢すれば、お前にあげるよ。先生を困らせちゃだめだ。五秒我慢すれば、それで終わりさ」
そう言われ、リンは横目でチラチラとロッタを見た。
その視線を受け、妖精は割烹着を脱ぎながらじろ、とゼマルディを見た。
「甘やかしすぎよ。ウチの教育方針は、『一人でも生きていける社会』なんだから」
「お前は子供に何を求めてるんだ!?」
「大丈夫、今までその方法で沢山の子供が巣立っていったわ」
「目の色が尋常じゃねーぞ! いいから今日は帰って休め」
「ママさまいなくなうの?」
もくもくと帰り支度を始めたロッタに、リンが心細げに聞く。
そこでふぅ……と息を吐いてから、彼女はゼマルディの手から人形の箱を取り上げた。
「……はぁ、仕方ないわね……いいわよ。お注射我慢したらこれあげる。あたしはちょっと今日行くところがあるから、いったん寮に帰るわ。夕方にはパパが来るわ。それまでおじさんといい子にしてなさい」
高校生とは到底思えないセリフを吐いて、彼女は看護婦の一人に人形を渡した。
「パパさまがくるの?」
「生きてたら来ると思うけど……まあ、いい子にしてなさい」
「うん!」
満面の笑顔になったところで、そこで医者が、スキあり! とばかりに別の注射器をリンの肩にプスリと刺した。
枝化している皮膚に刺したので、実のところは痛みも何も感じないらしい。
きょとんとしている間に注射が終わり、看護婦達がリンから手を離し、パチパチパチパチと手を叩いた。
「おめでとうございます!」
「やりましたね先生!」
「成功です! 確かに5cc注入を確認しました!」
頭が痛くなってきたロッタが、割烹着をバッグに詰めて、よろよろと部屋を出ていく。
気づかれないように病室を出たところで、そこで母は、ずっしゃぁ! とその場に崩れ落ちた。
ベッドの脇でいびきを立てて寝ているゼマルディをよそに、リンは彼が持ってきた人形をいじっていた。背中の空間に髪の毛などを入れれば、呪いをかけることができるらしい。箱には非売品と書いてあった。
ゼマルディで試そうかとも一瞬思ったが、彼女は、どういうわけか、父母とは違ってこの牛男だけは本能的な部分で傷つける気になれなかった。
数か月前の小さい頃、子供に慣れている彼に世話をしてもらっていた時間が長かったせいなのだが、リン自身はよく分かっていなかった。
大きくなってきてセンやロッタに任せる時間が多くなってきているものの、リンからしてみれば育ての親と言う感覚に近い。
(実際のところ、アルヴァロッタはリンフロンと一切血の繋がりはありません)
人形を枕脇に置き、ゼマルディの角を指でつついてから、彼女はいい加減座っているのにも飽きたので、ぼんやりと夕方の空を窓越しに見上げた。
入院してから三日ほどが経ち、熱も下がったので暇だ。携帯ゲームも、ほぼ一日でやりつくした感がある。
不意にトイレに行きたくなり、リンはゼマルディを起こそうと手を伸ばした。しかし、それしきのことで彼を目覚めさせるのに軽く気が引けた。それに、何だかこの人にそういうことを言うのは恥ずかしい。
欠伸をしてから床に降り、スリッパを履いてから点滴台を掴む。そしてパジャマ姿の伝説の魔獣は、長い三つ編みのメッシュ髪を揺らしながら歩き出した。
去り際に、そういえばと、先ほどゼマルディにもらった呪殺人形の腕を掴んで、ブラブラさせながら病室を出る。
夕方六時を回っていたので、この特設病棟には人影がなかった。
実際には病室の脇にトイレはあったのだが、それに気づかず、リンはエレベーターに乗り込んでしまった。
何の疑問も抱かずに、母親(ロッタ)がやっていたように、適当にボタンを押す。
扉が閉まり、エレベーターは軽々と、封鎖されていた特設病棟を突き抜け下降を始めた。
ザインフローにはいくつか病院があるが、中央病院は群を抜いて高級なものだった。第二以上の貴族しか入ることができない。それいぜんに診察費が高すぎて、ほぼ庶民には手が出ないのだ。
ホテルのフロント並の受付にはいくつも馬車が乗り付けてあり、それぞれの患者に一人ずつ医師が付き添っている。そのまま診察室まで行くのだ。
少し前に南の大魔王襲来事件があったため(第二十二話参照)今でも怪我人や、恐怖による身体障害を訴える患者は多かった。
リンはぶかぶかしたパジャマを着ていたため、背中の枝羽が見えなくなっている。かろうじてトカゲ尻尾がチラリとのぞいているくらいなので、誰も、彼女がその当事者(争いの原因)だとは思わないだろう。
カラカラと点滴台を押しながら、リンは人でごった返している中央病院フロントを、きょろきょろしながら歩き出した。
トイレを探しているのだが、どこにあるかさっぱり分からない。それ以前に、フィルよりも小さい、百二十前後の身長である彼女は、完全に周りの人に埋もれてしまっていた。看板が高すぎてよく読めない。
とりあえず漏れそうなので、よろよろしながらソファーが並んでいる方に歩いていく。
誰かに声をかけようとしたが、周り全員忙しそうで呼び止められない。
それはそうだった。特にこの中央病院は完全予約制のため、緊急外来やアポなしの外来は一切ない。
そのため、一患者に医師と看護婦の一グループがかかりきりになるし、そのおかげでフロント案内なども、最低限の人数しかいないのだ。
それゆえ、子供一人が歩きまわっていても、担当グループが何かしているのだろうと周りは気にもとめない。
「もれる……」
股間を抑えてソファーに座り込む。
こんなことならおじさん(ゼマルディ・18歳)を起こせばよかった……と後悔したところで、彼女は、背後からポンと肩を叩かれた。
「ちょっと君、どうしたの」
聞かれてカタカタしながら振り返る。
病院服を着て、右足が折れているのか、松葉杖をついた状態で立っている、ロッタと同じくらいの年頃の女の子が立っていた。母と一瞬見間違ったが、明らかに違う。どちらかと言えばショートの灰色の髪に、頭の後上部から、小さな兎のような耳が生えている。おしりのあたりが妙に盛り上がっているのは、毛玉のような尻尾があるからだ。
「具合でも悪いのか? 医者呼んでくる?」
聞かれて、リンはプルプルしながら顔を上げ。
「もれる……」
と、もう一度呟いた。
やっとこトイレに案内してもらい、リンは呆れ顔の兎耳に手を引かれながら、カラカラと点滴台を引きずって歩いていた。
「おしっこもらさなかったか?」
男の子言葉の彼女に聞かれて、俯いて変な歩き方をしながら呟く。
「すこしもれた……」
「そうかー……すこしもれたかー……」
「まにあわなかったの……こんなわたしをわらえばいいよ……」
「いいよ……子供はおしっこもらすもんだよ、気にすんな……部屋はどこさ? あんたはここに入院してんの?」
「十九階なの」
「遠いな……しゃあない、おれの部屋にきな。貸してやんよ」
何だか常時、ガラが悪くなったルイみたいな喋り方だ。
「うん……」
なまじ知能が高いことで、漏らしたことによる精神ダメージが強かったのか、リンは意地でも担当医や保護者(ゼマルディ)に連絡することを拒んでいた。
第一、勝手に出歩いていて、しかも漏らしたところを他人に目撃されたと母に知れたら、何か恐ろしいことをされそうな気がする。本能がそう告げている。
兎耳の子の病室はすぐ近くにあった。リンがいたところよりは小さかったが、結構長いこといるのか、ベッド脇に大量のぬいぐるみと裁縫道具が置いてある。
兎娘はそれを見ると、慌ててバフッと毛布で隠した。
「うるさい! 似合わないとかバカにすんじゃねーよ!」
「まだなにもいってないの……」
「まったく口やかましい子供だぜ。こっちこい、ほら」
何も言っていないリンを呼び寄せ、彼女は傍らのタンスから、何個か小さめのドロワーズ(かぼちゃパンツ)を取り出して脇に並べた。そしてリンのドロワーズを脱がせて、体を拭いてやってからあてがってみる。
「まあこれは洗濯に出しとくよ。でもダメだな。ドロワはケツが小さすぎてズリ落ちるわ」
「あと一年たてばおいつくからだいじょうぶなの」
「はいはいそうだな。これならいけっかな」
軽く伝説の魔獣の台詞を受け流し、兎娘は股布をひもで固定するタイプのショーツを取り出した。それを履かせて、ぐるぐると紐を巻きつけ調整して、何とか下半身をカバーすることに成功する。
「まあしばらくそのままでいな」
「なにこれ、びっくりするほど解放感がないの」
「人はそうやって大人になっていくもんなんだよ。洗うから座ってろ」
命令されて人形を抱いたままちょろんとベッドに座る。
兎耳は、部屋の脇に据え付けてあった魔導洗濯機に近づくと、パンツを入れてスイッチをかけた。
そこでリンが、縫いかけの熊のぬいぐるみを引っ張り出しているのを見て、慌ててひょこひょこと近づく。
「何やってんだ! ちょっ、やめろって!」
「すんごーい。もらってくね」
「突然もらう気満々かよ!? どういう教育受けてんだ! やらねーよ! しかもそれまだ途中だし」
熊のぬいぐるみをむしり取られ、しかし今度は、完成品らしい子豚のぬいぐるみを掴んで、ゼマルディにもらった人形ごとぎゅぅーと抱きしめる。
「じゃ、これもらってくの」
「だから人にやれるようなもんじゃねえって。やめろよー恥ずかしいだろーが」
「これくれないともう一回もらすの」
「意味わかんねー! この子堂々と嫌がらせ宣言してる! 何このふてぶてしさ!?」
「あんしんしてね。フリンスって名付けて守り神にするから、大丈夫なの」
「フリンス!? どこかで聞いた気が……んー……まあ、別にそれくらいならいいけどよ。おれが作ったようなもんだからザツだぜ? あと、誰かに、それオレが作ったなんて言うなよ」
「どうして?」
「恥ずかしいだろーが! バカ!」
人に作品を見られることは初めてなのか、真っ赤になりながら、兎耳の子は残りを布団で隠した。
兎耳やキツネ耳などの獣人系統の魔族は、頭にくっついている耳の他にも人型の耳がある。良く考えれば合計四つの耳がある計算になるのだが、尻尾も猫と犬のものが二本あったり、キツネ獣人系統では、五本、六本と生えている子もいる。
いわゆる、アバウトな混合種族なのだ。悪い言葉で言えば雑種だ。
ある一定以上の魔力を含有する種族では、大概父親の方の種になる。リンのように格式が高い二種族がミックスされるのは、普通ならありえない。だがあまり魔力がない者同士が交配すると、それぞれの特徴が出てしまうことがよくある。
このような獣人系統は妖精やドラゴンなどと比べると、明確な種族名もないし、格差的には、やはり劣ってはいるというのが、暗黙の通説だった。
灰色の髪がめくれ、人間の方の耳が覗く。そこにピアス穴が大量に開いているのを見て、リンは声を上げた。
「みみにぶつぶつ、パパさまみたいなの」
「へ~、ガラの悪いドラゴンもいるんだな」
エルダードラゴンの娘であることに気づいていないらしく(ドラゴンは、実は上から下まで種類が沢山あります)適当にそれを受け流し、彼女はベッド脇の冷蔵庫を開けた。
「あー……コーラは刺激が強すぎるか。ヤクルト飲む?」
「ヤクルト……!」
その単語を聞いて、リンは目を赤く、ピカーンと光らせた。
ロッタの教育方針で、お腹が緩くなるからと、一日一本しか彼女には許されていない。
「もらうの」
「何ヤクルトごときで目の色変えてんの? まあいいけどさ」
いっぺんに三本ほど小テーブルにヤクルトが並べられ、リンは手をプルプル震わせながら一本を取った。
「じ……人生でヤクルトを三本、一日にのめるひがくるなんて……」
「お前苦労してんだな……」
中央病院に紛れ込んでいるくらいだから貴族の子なのだろうが、親の教育方針が厳しいのだろう。
とりあえず冷蔵庫の中のヤクルトを全部テーブルに乗せて
「まあ、好きなだけ飲んでけよ。オレ、乳酸菌きらいなんだよね。持ってってもいいよ」
と言い、兎耳の子はコーラの缶を開けて喉に流し込んだ。
綺麗に上部のフィルムをはがして飲んでいるリンを見て、彼女は言った。
「パンツ乾いたらとっとと部屋に戻れよ。親御さん心配してんじゃないの?」
「ママさまは、ウィルスに、じりきでマイクロ単位で打ち克てる子になりなさいって、いつも言ってるの。ふがいなさをなげくことはあっても、あんまりしんぱいすることはないとおもうの」
「お前ん家の母さん何かすごいな……」
「パパさまは、いちにち三回はママさまと戦ってひんしになってるから、どっちかというと私よりパパさまのほうが、つねに重症なの」
「そうかー……すごいママさまだなー……重症とか、お前難しい言葉知ってるなー……」
「ママさまはじゃじん(邪神)ていわれてるけど、おっぱいおおきいの。ふかふかなの」
「え? ああ、おっぱいでっかいのかー……良かったな……」
「おちちはでないから、あんまりよくないの」
「何だ? ママさん、何か病気なのか?」
「ううん。意地でも出さないって毎日いってるの」
「気力で止めてんのかー……すげえ邪神だなー……」
適当に相槌を打ちながら、ものすごい勢いでヤクルトを開けているリンを、兎娘は三白眼のような目で見た。
「お前どんだけヤクルトに餓えてんだよ……」
「おねーさんはなんでここいるの。ぼにゅうが出ないの?」
「お前のママさんを基準に考えるなよな。母乳出なくて松葉杖とか、初耳なんだけど」
「ありえないことじゃないの」
「何言ってんだ!? ありえねーよ!」
突っ込みをしている間に、洗濯機が止まった。
「変な子供拾っちまった……」
ブツブツ呟きながらそこまでひょこひょこ歩いて行き、そして脇の乾燥機にパンツを放り込む。
兎娘の名前は、テュテというらしかった。どうやら、南の魔王襲来の一件(第二十二話参照)に巻き込まれて重傷を負ったらしい。何とか回復してきたが、まだ入院しているとのことだった。
ああ……多分犯人はあの白い人(ルイ)だ……と思いながら、リンが遠い目をする。
奇跡的に死者は出なかったらしく、しかもいつの間にか、なぜか南の魔王が全てやったことになっていた。
(実際の破壊活動は、九割方ルイの仕業)
だが真犯人が実は身近な人なので、五歳の心もどこか重苦しい。
「まったくよー。無事だったのはいいけど、誰も見舞いになんて来やしねー。暇でしょーもねーよ」
乱暴にそうはき捨てて、テュテはベッドの上で大きく伸びをした。
「どのくらいいるのうー?」
「ちょっと前は三ヶ月くらい、肝臓悪くて入院しててさ。退院して怪我してまた入って、一ヶ月くらい経つかなあ。何かさ、逃げようとしたらでっかい何かに踏みつぶされてさ」
ああ……あの白い人だ、と遠い目をしたリンに気づいていないのか、彼女は作りかけの熊のぬいぐるみを膝に乗せて、ぐりぐりつぶしながら続けた。
「まったくよぉ、ほんっとムカつくよな。あれ、南の大魔王が、無理矢理娘と結婚させようとして仕組んだんだろ? 偉ければなにやってもいいのかってな」
その実の孫娘に対して興奮して喋りながら、彼女はリンを見下ろした。
当然センとカランの結婚式のことを知っていると思っているようだが、リンは当日眠りこけていたので、未だその事実をよく把握していなかった。
加えて、実のところ、彼女は自分が南の血縁だということ――それ以前に実の母親がカランだということさえもよく理解していなかった。物心つく前に段ボールで送られてきたので、仕方のないことなのかもしれないが、セン達が面倒事を避けるために説明を省いていたせいもあった。
「えらいひとはえてしてしょうもないものなの」
うんうんとうなずきながら適当な相槌を打ったリンに深く頷き、テュテは続けた。
「ねぇ~。去年もさー。何か東の大魔王の娘だか何だかしらねーけど、バカっぽいガキが一人来てさ。ちやほやちやほやされて、調子こいてんなって感じ? ヤキ入れてやろうとしたらさ、ビービー泣いてやんの。根性もないくせにさ、ほんっと、バカにすんなって感じ。身分が高けりゃみんながみんな好きにできるって考えたらおーまちがいよ」
ああ……たぶんあの金色の人(ばか)のことを言ってるんだ……。
とまた遠い目をしながら、リンは適当にコクコクと頷いた。
対象物はなんとなくわかるが(というか東の大魔王の娘というのはさすがに分かる)何を言っているのかよく分からない。
「あの人優しいからさ、他にも、何か変なのに言い寄られてるじゃん。ほら、何かこう……あれ? 胸しか思い出せない。何かこうさ、見たことない? ものすごい胸の……こう……この前ローカルテレビで特集されてたあの胸……」
今度は言っているのが誰だかよく分からないが、母の顔(ロッタ)が思い浮かぶ。
「すごいおっぱいなの」
頷くと、ごくりと唾を飲み込んでテュテが言った。
「あれやばいよな……どう見てもアレは夏じゃなくておっぱい妖精だわ。何かね、一説ではあの人とあのおっぱい妖精がつきあってるとかなんだとか、アホな噂もあんのさ。まぁ、この前はあの東のバカ娘(フィルのことらしい)と熱愛発覚とか言われてたんだけどさ。ねえ? あの人があんなバカとおっぱいにいいようにされるわけないじゃんねえ。今度もさ、南の大魔王を一人で撃退したんでしょ。ほんと、鉄の男よねえ。あの人は女になんて興味がないのさ。どいつもこいつもメディアに踊らされすぎてんだよ」
リンは分かっていなかったが、ザインフローの学園生徒会の面々は、それぞれが学園都市内でアイドル的な人気を持っている者が多かった。ちなみに、生徒会は誰も把握していないのだが、アルヴァロッタはレズビアンの皆さんの間でカルト的な人気があり、また、テレビなどのメディアに出たがる性格のため、認知度が高かった。
テュテは、子供でも当然知っていると思って話をしているらしい。
おそらく『あの人』とはセンのことを言っているのだろうが、当人の娘だとは夢にも想像していないようだ。当人の娘も気づいていない。
というか、南の大魔王を撃退したとか、うわさが凄いことになっている。
「へえぇ~。すごいのー。てつのおとこなの」
父vs祖母のこととは思わず、リンが能天気に相槌をうつ。興味がないらしい。
生徒会内と外では、センはビジュアルと外面だけはやたらいいために、認識されている人格が百八十度違う。同じような例ではクヌギがあげられる。『ろりこん』という危険な人種らしい。
どうにも頭の中の『母>父』という図式が抜けず、テュテの話と結び付けることができないリンは、とりあえず適当に反応していた。もとより精神年齢二~五歳の女の子に、そこまでの気遣いをする能力はない。
「話が分かるなー変な子供。まあもっとヤクルトでも飲みな」
「もらうの」
リンが飲んだヤクルトの空き容器を積んでタワーにしながら、テュテは壁の時計が七時を指すのを見て、乾燥機が止まっていることに気がついた。
そしてちょんちょんと歩いて行き、乾いていることを確認してからリンに投げて渡す。
「ほらよ。乾いたよ」
「ありがとう!」
口の周りをヤクルトだらけにしながらリンが言う。
「これに懲りたらもう漏らすんじゃないぞ」
「おねいさんは優しいの。よくわかんないけど、てつのおとことくっつけることを祈ってるの」
「なーに言ってんだよ。子供にゃ早ぇーよ」
パンパンとリンの背中を叩き、彼女は時計を見上げて言った。
「そろそろ帰んなくていいのか?」
「うん、じゃあパパさまがくるらしいからかえるの。フリンス(子豚のぬいぐるみ)ありがとうなの。あとこのヤクルトはもらっていくの」
「根こそぎ持ってくつもりかよ! ほんとふてぶてしいなお前!」
ガラガラと脇にあった手提げ袋に残りのヤクルトを詰め、リンが立ち上がる。
「じゃあ行くの」
「場所わかんのかよ」
「パパさまをロビーで待つの」
「しゃーねーな。オレも行ってやんよ」
そう言って立ち上がり、テュテはリンの手をひいて歩き出した。
「何だ? パパさまは何の仕事してんだ?」
「ママさまにしめおとされる仕事してるの!」
「大変な仕事だな……」
「毎日、もうやめたいって言ってるよ」
「どんなママさまなんだよ……てゆうか本当に邪神なのか……?」
言いながら元のロビーに戻ってくる。
ソファーにリンを座らせ、兎娘は腰に手を当てた。
「じゃ、オレはそろそろ足がいてーから戻るぞ。漏らすんじゃねーぞ」
「ありがとうなの。明日もおねいさんのお見舞いくる」
「ほー。じゃあお前は話が分かるからな。ピルクルでも買っておいてやんよ」
「ぴるくる?」
「簡単に言うと500ミリリットルバージョンのヤクルトだ」
「ぜひ買っておいてね!」
「あーはいはい」
軽くパタパタと手を振って、テュテが部屋に戻りかける。
そこで玄関に馬車が止まり、慌てた調子で誰かが駆け込んできた。
「パパさま!」
リンの声が聞こえる。
おー合流できたかよかったよかった、と兎娘がちらりと振り返り。
そして停止した。
「ちょっ、何やってんだお前。はよ戻れ」
間抜けな声を出して駆け込んできた少年を見て、ポカンと口を開ける。
アルヴァロッタとセンにどうやら子供が出来たらしいという噂は学園に広がってはいたが、この子は入院生活が長く、全く知らなかったらしかった。
少し離れた場所で、呆然と突っ立っているテュテを指差し、リンが何かを言っている。
どう見ても、兎娘の手帳に貼ってあるブロマイドと全く同じ顔をしたエルダードラゴンが。
困ったように頭をボリボリ掻きながら近づいてきて。
「あー……何かすんませんね、こいつが迷惑かけたみたいで」
と、庶民感あふれるコメントをした。
ふっ、とテュテの足から力が抜ける。
そう言えばフリンスって、センシエスタ様のミドルネームだったよな……。
兎耳の娘が最後に見たのは、やはり彼女があこがれていたままのドラゴンの顔だった。
結
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コメント
リンちゃんの初めての冒険、(安心して)楽しめました♪ラルロッザでここまでほのぼのとした話は初めてかも… テュテもちょいツン気味な所が気に入りました。いやぁ初登場のときと比べるとえらい印象が違うなぁ ゼマルディの育児スキルの高さは異常です。どう見ても主夫に向いてます。 個人的な希望ですが機会があったらアイカさんの乱れた姿でm(ちゅどーん!
)
投稿: シロガネ ケイイチ | 2008年12月22日 (月) 18時35分
どもです。コメントサンクスです
リンさまは何かもうどうしようもないので、多分これからもどうしようもない娘だとおもいます
兎は子供が好きなのと寂しかったんでしょう。ブイブイ言わせてたら肝臓が悪くなったようです。お酒の飲みすぎです
二年くらい本編から経ってるのと、おいらが忘れてるせいでこんなことになりました
てゆうか本編を上げるのをまた忘れてる……
どうしましょうねあれ
マルディさんは、劇中誰も突っ込まないのですが、実は学年一位の天才です
存在感が薄いため、誰も気づいてあげません
次か次あたりでやろうかと思ってますけども、忘れる可能性もありまする
人魚は人魚父の話を考えて途中まで書いていたんですが、そのまま忘れてました
みんなが人魚の国エステオーエンに行って山吹っ飛ばしたり、建物ふっ飛ばしたりする話です
需要があるならそっち書きます
投稿: マツサガシン | 2008年12月22日 (月) 23時29分