フランケンシュタイン
クウラ完全体 童話を鬱にリメイクしてみましょう企画
その3 「フランケンシュタイン」
※R-16指定です 残虐描写を多分に含みます ご注意ください
嗚呼。男は思った。嗚呼。何故私はまだ、まだにもここに生きているのだ。
男はもう一度思った。
嗚呼。嗚呼。
ただ、ひたすらにそう思った。
そう思っては歩き、そう思っては止まり、朝日を見上げては慟哭し、月の明かりが更けるのを見ながら手を伸ばし。
それでも男は思った。
嗚呼。
その言葉しかもう出てきはしない。その言葉しか、彼にはもう許されてはいない。
いつしか彼はそれそのものが嘆息になり、いつの間にか、心のうちがドス青く塗りつぶされていくのを感じていた。
それはいかにか当り前のことではあった。
摩擦というその歪んだ倒錯感から心を守るために、彼は嗚呼、と呻きながら、その憤りの当たり所を怒りへと捻じ曲げたのだった。
そうするしかなかったとも言えるし、考え方によっては彼の怒りは至極もっともなことではあった。
――彼は、月明かりに薄暗く、奇妙に照らされた墓地の地面に、土下座をするように無様に這いつくばっていた。
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